勉強しない我が子、どうしたら勉強するようになりますか?という時にはすでに遅い。

2023年6月11日

中学生以上の子どもが親の思い通りになるわけがありません。本人の強い意志が必要です。

うちの子は勉強してくれない

高校受験を控えた頃になり、東大まではとても無理だけどそこそこの大学に行かせたい、でもうちの子はぜんぜん勉強しないんです。

どうしたら勉強するようになりますか?どうやったら東大に行くような子になるのですか。と聞かれることが、しばしばあります。

もう手遅れです?と本音をいいたいところですが、さすがに大人の対応をしなければならないので、本人がやる気にならないと難しいですね。と、言葉を濁すします。

勉強させるために

以前にも書いたことですが、勉強しない理由は人によって違います。

少しでも対策できることについては、以下のもの

1.親に言われてやりたくない
2.具体的に何をしたらいいのかわからない
3.部活動や習い事で疲れている

1.親に言われてやりたくない

中学生以上になった思春期の子どもが、親のいう通りになるでしょうか?

それも親目線で、あなたの将来のため、頑張っていい高校へ、スマホみているくらいなら勉強しろ。なんていったところで子どもの心に届いているでしょうか?

あれこれいったところで、本人がやる気を起こさなければどうにもなりません。

つまり、勉強させるとかさせないとかいう以前に、子どもとどれだけ意思の疎通ができているかだと思います。

親子関係は人それぞれなので、具体的なことはいえませんが、子どものことを把握していなければ心に響く言葉を発せられないはずです。

本人にあれこれ執拗に聞くことは、逆効果であるかもしれません。

親子でよく会話をしている友人の親からの情報や、学校での情報など、周囲の人から家では見せない姿を聞き出すことが必要かもしれません。

2.具体的に何をしたらいいかわからない

わからないことがわからないので、何をどうしたらいいのかわからない。

これはプロにまかせることが一番いいことだと思います。

学校の先生が優秀だったら、こんなことは起きません。

学校は、ひとりひとりの勉強の進捗具合を完全に把握しているとは思えないからです。

学校は大勢の子どもたちとの一斉教育が基本です。

ある程度の学力の把握はできていると思いますが、個別の勉強方法については難しいです。

お金はかかりますが、個別指導の塾で勉強法を探すことが早いかもしれません。


部活動や習い事で疲れている

部活動をしていても、習い事をたくさんしていても自分から勉強する子はいます。

でも多くの子どもたちは、まあいいかと明日に先延ばしにしてしまうことでしょう。

自分を律することができる子は少数だと思います。

そのような子は、時間の使い方がとても上手です。

それは、幼いころからの基礎的な生活にあります。

また両親の日々の行動をみて、同じように行動しているのかもしれません。

親が見本となるような生活を送る

子どもにばかり勉強することを求めて、変わるでしょうか?

勉強しろ。といって親のほうがゴロゴロとテレビを観ていたら、やるでしょうか。

日中に仕事をして、家にいるくらいはゆっくりしたいと思います。それは、子どもにとっても同じことです。

学校で勉強して、部活をして、夕方帰ってきたら宿題をして、他に勉強しろっていわれたら嫌になるのは当然のこと。それでも勉強する子ってどんな感じなんだろうと思いませんか。

子どもの見本となるように、大人が変わることはとても大変なことです。

子どもに勉強させるための努力として、周りの環境を整えなければなりません。

そのため、最初に手遅れだといったのは、子どもにだけ勉強することを求めているからです。

子どものやる気

浪人生と高校3年生1学期の模試は、浪人生の成績が上位ですが、夏休みを過ぎたころに逆転してきます。

それはまだ学んでいない教科があり、学んだあとの伸びがすごいからです。

勉強方法がわかると飛躍的に伸びていきます。

決して、塾に行くことがすべてではありません。

勉強方法を学ぶ手助けとして、位置付けるとするならばいいかもしれませんが、いずれにせよ効率よく勉強することが重要です。

ノートをきれいにとって、マーカーをたくさん引いて、勉強した気になっていませんか。

覚えなければならないことは、書いたり、口に出したり、動きながらやると効果があがるようです。

勉強する環境については、静かな図書館がいい、騒がしいファミレスがいい、家のリビングがいいなど、人それぞれです。

自分に合った学習方法を早く見つけられると、その後の伸び率が変わってきます。

いずれにしても、親がどうにかするには限界があり、本人の意識改善が必須です。