東大生は「勉強しなさい」といわれたことがないって本当のこと⁈

2023年6月11日

勉強しなさいといわなくても、勉強していた東大生は、どうしてそんな風に育ったのでしょうか。

おもちゃを出しっぱなしの子どもに「片づけなさい」といって、それを分別して片づける場所を、作ってあげなければ片づけられません。

なせ勉強が大切なのか、勉強する目的を明確にして、環境を整えていきましょう。

勉強をやらない原因を探りましょう

勉強しない子どもにやらせることは大変ですよね。

子どもはどうしてやらないのでしょうか?

原因はいろいろあると思いますが、大きく3つに分けてみました。

  1. 勉強してもわからないことがあり、つまずくのでやりたくない。
  2. 勉強しても仕方がない意味がないと思っている。
  3. 勉強をしなくてはと思ってるけれど、他に楽しいことがある。

こんな風に思っている子どもに「勉強しなさい」と言ったところでやるはずがないですよね。

1.勉強してもわからないことがあり、つまずくのでやりたくない

これに関しては、何ができないのか見つけだすことが課題になってきます。

学校のテストは範囲が限られていますし、本人に聞いてみても「わからない・できない」を探すことは大変です。

では、どうやって解決したらよいのでしょうか?

模試で苦手な部分を探す

是非、模試を利用してみてはどうでしょう。

1回の模試ですべては探せませんが、解答結果から見つけ出すことは難しくありません。

模試を受けると、その点数や偏差値だけで一喜一憂してしまいがちですが、模試を受ける大きな意味は、できないところを探すことです。

親が教えられるのは限界がある

低学年であれば、一緒に解いてみたりして親の力だけでも教えることが可能です。

学校の教科書だけで教えることが難しいのあれば、指導用の本などを参考にしてみるのもいいと思います。

しかし、高学年あるいは中学生になると、よほどの学力がある親でなければ教えられません。

そんな時は塾や家庭教師など、他力を使ってつまづきを探す必要があります。

いままでのどこかの学年でわからなくなり、そのままズルズルとしていれば、のちのちに完全についていけなくなります。

2.勉強しても仕方がない意味がないと思っている

勉強しない理由は、勉強する意味をきちんと理解していないからかもしれません。

もちろん、勉強だけがすべてではありません。自分のやりたいことが仕事に繋がれば理想です。

「スポーツ選手になりたい、手に職をつけたい」と、人それぞれの価値観です。

でも、少しでも勉強ができるようにさせたいと思っているのであれば、勉強する意味を子どもに解いていく必要があります。

勉強することは重要だと子どもにわかってもらいましょう。

知識があれば色々な場面に対応できる

日常生活において、難しい公式が何かの役に立つかといわれれば、普通の生活をしているうえでは、何の役にも立ちません。

難しい漢字が書けたからといって、普段使うことはないでしょう。

それでも、買い物している時に、どちらの商品が安いか得かすぐ計算できる。

詐欺など甘い話を聞かされた時に、すぐにおかしいと思える。

実際の生活では必要ないように思えても、知識がある人はいろいろな局面に接したときに応用が利くということです。

何か問題が起きた時、回避する方法や対処する方法を見つけ出しやすくなると思います。

「勉強しなさい」という言葉は禁句

そうはいっても、何で勉強するのかと問われた時に、具体的に答えをだすことはとても難しいです。

でも、子どもに問われた時、「そんなことはいいから勉強しなさい」なんてことは決して言わないでください。

私は常に子どもの可能性を広げさせたいと思っています。それは今も変わりません。

勉強していれば、なりたいものや、やりたいことに出会えた時にその道に進むことができます。

「どうせ勉強ができないから、いい大学に入れないから、その職業につけないから」諦めざるを得ない、なんてことはさせたくないのです。

東大生の我が子になぜ勉強したのか聞いてみたところ、勉強する→勉強ができる→偏差値の高い学校へ行く→いい会社へ入る→お金をたくさん稼ぐ→いい生活ができるということでした。

私が幼いころに植え付けていたかもしれませんが、先にある目標があることはとても大事です。

3.勉強しなくてはと思っているけど、他に楽しいことがある

勉強より楽しいことはたくさんある

これは、ほとんどの方が該当することでしょう。勉強よりも楽しいことはたくさんあります。

漫画、ゲーム、SNSなど、勉強以外にやりたいことはたくさんあるでしょう。

勉強とそれらを両立させることができればいいのです。

時間の使い方が重要

ダラダラと時間を無駄に使えば、楽しいことだけをして1日終わってしまいます。

勉強する時間と楽しいことを両立するには、時間の使い方に尽きると思います。

はじめは、1日のスケジュールを決め、それに沿うように生活し、リズムを作ってみましょう。

東大生の我が子はどうだったか?

我が子の場合、小学生の間はゲームする時間が異常に長かったです。

そのため一日のうちゲームをする時間帯を決め、観たいテレビ番組はビデオに予約し、食事時間に観ていました。

また習い事があり、家にいる時間が短いため、学校の宿題は休み時間を使って終わらせ、家ではゲームに時間を費やしていました。

空き時間を有効活用する知恵がつきました。

次第に、やらなければならないことは、短時間に集中して終わらせてるようになっていきました。

小学校の低学年のうちでしたら、親がコントロールすることは可能でしょう。

ですが高学年や中学生にもなると、親の思い通りは難しいです。

まず勉強しやすい環境と、自由に楽しいことができる両方の環境づくりを心掛けるしかありません。

自発的に勉強する環境を整える

まずはリビングで勉強する習慣をつけさせる

リビングで勉強することは、とてもいいことだと思います。

自分の机には、引き出しや棚に勉強以外のアイテムが必ずあり、気になればそこに意識がいってしまうからです。

頭ごなしに勉強をさせるのではなく、勉強するような環境を整えることも大切です。

「勉強しなさい」といいながら親が隣でテレビを観ていれば当然、やる気なんておきません。

自分の部屋で一人にさせても、やる気なんておきません。

ゲームや漫画、いつでも手の届くところにあればやる気なんておきません。

勉強の邪魔になるものは片付ける

通常は、リビングのテーブルの上に何もありません。

もし何かあるならば、早急に片づけてください。

リビングは、家族の共用のものがほとんどです。

子どもの興味が湧いて遊べるようなものは、近くに置かない方がいいでしょう。

集中して取り組める環境作りが大切です。

親がお手本になる

また、勉強している子どもの近くで、親が一緒にいれることもリビングの良さです。

その時は、一緒に座って、集中できる何かをしている姿を見せることが大事です。

本を読んだり、パソコンをしたり、縫物をしたり、など色々あるでしょう。

常にリビングで勉強している子どもに、あれこれ意見をしていては子どもの息が詰まります。

見ていないフリをして観ていましょう。

勉強の習慣がつけば自室でも勉強をやりはじめる

勉強する習慣がつく前に、自分の部屋に籠らせてしまわないよう注意してください。

勉強していると思っていたら、寝ていたなんてこともよくあります。

勉強する習慣が身に付きさえすれば、いずれ自分の部屋で落ち着いて勉強するようになるでしょう。

東大生は勉強しろと言われない?東大生の多くは、「勉強しなさい」といわれた覚えがないというでしょう。

たとえ言われたとしても、最終的には自主的に勉強してきたはずです。

それは、勉強が嫌いではないからだと思います。

「できる→褒められる→自信がつく→やる気になる」このサイクルができあがっていることでしょう。

最後に

親が好き勝手にしていたら、勉強する環境なんてつくれません。

子どもと向き合い、親の自由時間を削って、親が努力することはとても重要です。

それは、小学生から中学生までのごく短い間だけで、いずれ子どもは巣立つ時がきます。

後悔しないように、できるだけのことをしてあげてください。