母親からみた塾に行かずに自力で東大受験をした息子は何をしていたのだろうか

2023年6月11日

高校生になった息子にできることは限られています。

親は勉強を助言するほどの学力がありません。

では、塾も行かずにどうして合格したのか、親の立場からみたことをお伝えし少しでも参考になればと思います。

受験勉強中に親は何をしたか

実は、たいしたことはしていません。

大学受験では、必要とされたことだけして、何もしないことがいいかもしれません。

受験に必要なものを買う

  1. 栄養ドリンク
  2. 青汁
  3. ビタミン剤
  4. ほうじ茶
  5. 生活リズムを整えるための本
  6. 参考書

購入して欲しいと要望されたものは、できる限り答えたことです。

疲れをとるための栄養ドリンク、栄養を補うための青汁やビタミン剤です。

夜寝る前はカフェインをとりたくないといわれ、夕食はほうじ茶にして欲しいといわれました。

また、長い受験生活を送るためにどのようにすることが一番良いのか考えたのでしょう。

そのためには正しい生活リズムをつくることが必要だと思ったようです。

どのような本を読んでいたかは、あとでお話します。

そして、一番お金がかかったのは参考書でした。

参考書について、私にはまったくわからないので、本人のブログをご覧ください。

「勉強の公式」

勉強できる生活を送らせる

自宅の環境が居心地いいものであるようにすることでした。

ママ友からうちの子は、自宅では勉強できないという話を聞くことがあります。

そういう子どもは、図書館にいったり、塾や学校の自習室にいたり、自分の居場所をつくっているようです。

それは移動時間や、決めた場所が使えなかった時に、無駄な時間を費やしてしまいます。

自宅で勉強できれば、一番効率がいいと思います。

具体的にいうと、日中に誰も家にいないことです。

兄弟が幼ければ、それは難しいしかもしれませんが、ようするに必要以上に本人に関わらないということです。

これは子どもの性格によるところが大きいかもしれないので、すべての人に当てはまるわけではありません。

うちの場合は、男の子で、親の必要以上の干渉が煩わしいだろうと予想ができたからです。

あとは、3食きちんと栄養のあるものを食べさせるです。

夕食は一緒にとるようにしていたため、食事時には会話して状況を把握できました。

東大にいった息子の幼少期

兄弟姉妹を同じように育てても、同じように育つわけではありません。

兄弟姉妹関係の環境の違いがあり、産まれながらの資質があると思います。

勝気

長男は落ち着いた環境で、ミニカーやブロックでじっくり遊ぶことが好きでした。

それに比べ次男は、仮面ライダーの剣を振り回していたほどのやんちゃでした。目に余るような激しい行動をるほどではありませんが、おとなしいわけではなかったです。

幼稚園の頃は、やられたらやり返すため、同級生とは取っ組み合いのけんかをしたことが何度かありました兄以外の年上の子どもにも歯向かうほどでした。

兄に対しては、自分からちょっかいをだし、兄が手加減してたたいても、執拗にやり返し、最後は泣いて終わる。そんな行動は、日常茶飯事でした。

低学年まで激しい行動をとっていたようでしたが、中学年頃には何事にも動じることなく、落ち着いて物事を判断する姿をみせていたようです。

本人いわく、この頃に悟ったといっていますが、周りが見えてきたのではないかと思います。

かなりの負けず嫌いの性格が、勉強に関しては良い方向に向かったのでしょう。

やられたらやり返すほどの芯の強さが、根底にあります。

心配症

そして、勝気な性格の半面に、とても心配症の一面があります。

小学校の頃は夜に明日の用意していても、朝にもう一回確認していたくらいです。

誰かに怒られたり、文句を言われることを極力避ける傾向がありました。

下の子の特徴だと思うのですが、要領がとてもよく、兄の怒られた姿をみるて絶対に同じことはしませんでした。

こうしたら、こうなるだろうと事前に考え、突発的な行動はあまりとらないので、心配性とみえるのかもしれません。

独学で受験勉強をするために

高校に進学して、数か月、塾に通っていたことがありました。

しかし、クラスの振り分けで東大クラスに入れなかったことが納得できず、塾をやめて、独学で受験することにしたのです。

本格的な受験勉強に入る前に、自ら生活リズムを整えるための本をかなり読んでいました。

独学で学ぶには、自己管理ができなければいけません。

1日のスケジュースを自分で決めて行動していました。

学校があるときは、1時間前には家をでて、自習室で学習してから授業を受ける生活を1年ほど続けていました。

そして学校の授業が11月中旬で終わり、ほほ自宅学習になる頃には、自分でタイムスケジュールを組んで生活していました。

勉強内容はもちろんのこと、昼寝の時間等、綿密に決めていたようです。

朝は6時に起き、夜11時には寝て、昼寝は30分以内、これはずっと守っていたようです。

生活リズムを整えるため、息子から聞いたと私が知っているをお伝えします。

生活リズムを整えるため

良い睡眠

睡眠時間を確保することはもちろんですが、質の良い睡眠をとることは重要です。

そのためには規則正しい生活を送ること

  1. 決まった時間に寝て、日の光を浴びて起きる
  2. 3食を決まった時間に食べる
  3. 夜食は食べない
  4. 寝る前にカフェインをとらない
  5. 寝る直前にスマホをいじらない
  6. 日中に適度な運動をする

要するに静まり返った夜中に勉強して、日中は寝るといった昼夜逆転の行動は避けたほうがいいということです。

寝不足でも寝過ぎでもよくありません。

そして毎日、午後2時くらいに20分程度の昼寝をおすすめします。

昼寝をすると疲れた頭がスッキリしますが、30分以上寝てしまうと頭がボーっとなり、目覚めるのに時間がかかります。

また夜の寝つきが悪くなり、生活リズムが崩れてしまいます。

よい睡眠は、集中力と気力を向上させ、自立神経を安定させます。

食事

バランスがよく、栄養価が高いからと、ゼリー系飲料や固形物で簡単にすませてしまうと自立神経に影響をおよぼしてしまいます。

食事はよく噛むことで、脳を刺激します。

要するに、普通の食事をきちんととることが必要です。

また、勉強して頭を使うと糖質が必要になります。

受験期は運動不足になりがちなため、その糖質を必要以上にとりすぎると太ってしまいますが、それを恐れて減らし過ぎると頭が回らない、やる気がでないなんていうことになります。

そして受験勉強といえば、夜食と思っている方がいますが、それは違います。

そもそも夜食を食べるほど、夜中に勉強することはよくありません。

それより、しっかりと夕食を食べて、11時前には就寝して睡眠をとり、朝きちんと起きる生活を送ることが大切です。

脳科学

勉強は覚えることがたくさんあります。

簡単に覚えられる人と努力しないと覚えられない人、さまざまですが、間違えた覚え方をして時間がかかっている場合があります。

記憶というものは脳にある海馬に一時保存されますが、それは一時的なもので、長期記憶に変えなければなりません。

その一時的な記憶は見て覚えるだけでは、脳に浸透していきません。

書く、口に出す、歩くなど、行動を共にしながら覚える方法をとると、いいとされています。

その短期記憶は時間を追うごとに薄れてくるため、一定期間に繰り返し復習し長期記憶にすることが必要になります。

また、睡眠中に記憶が整理されるため、睡眠はとても重要です。

寝る直前に行っていたことが、脳は最新の記録にするため、暗記するものは寝る前に行うことがいいでしょう。